自立した部下を育てる効果的な会話

自分で考え、自分で行動を起こすことができる自立した部下。誰もがそういう部下と仕事をしたいと思うでしょう。では自立性を育てるには、何から取り組めばいいのでしょうか。自立した部下を育てる効果的な会話をご紹介します。

 

●部下の自立度をチェック
あなたの部下は、自立的に行動しているでしょうか? 以下のリストで部下の状態をチェックしてみましょう。
・まわりの人の顔色を見て行動している
・苦手な人との関わりを避けている
・日ごろから不平、不満が多い
・その時ではなく、後になってから愚痴を言う
・人から注意されてもなかなか認めない
・ 「~のせいでこうなった」などの自己正当化が多い
・なかなか決断しない
・大切なことを後まわしにする傾向がある
2つ以上チェックがついたら、すぐにでも部下の自立性を育てるための取り組みを始めることが必要です。
自立している人は、多くの可能性から自分の行動を選ぼうとします。一方、Cさんのように「~のせいで」という言い訳を使う人は、被害者的な立場をとろうとします。
自立した人は、起こったことに反応したり他人のせいにせず、「いま、自分がとれる最善の行動は何か」「ほかに何ができるか」と自ら問いかけ選択肢をひろげ、その中から自分の行動を選択しています。あなたが部下を自立した人に育てるには、問いかけをするところからはじめてみてください。

 

●状況別問いかけ
例として、いくつかの状況とそれに対する問いかけを紹介します。

・緊急事態が生じたとき
「今この瞬間何ができる?」「ほかの選択肢は?」

・人と対立したとき
「接点はどこ?」「相違点は何?」

・トラブルを起こしたとき
「相手の立場に立ってみたらどう見える?」「このまま続いたらどうなる?」

・失敗したとき
「同じことを繰り返さないには?」「改善できることは?」

・自分の考えと異なる行動を求められたとき
「やってみたら何が違う?」「何が手に入るか?」

相手にアドバイスをしたり答えを言うことは、物事を早く進める上で役に立つかもしれません。しかし、それは相手を依存的にさせ、考える力を奪い、自立性を抑圧します。最初のうちは時間がかかるかもしれませんが、部下の自立性を育てるには、まずは問いかけを始めてください。
大事なのは答えを見つけさせることではなく、相手に多くの選択肢を出させることです。選択肢が増えればおのずと選ぶ機会が増え、選ぶことを続けるとコントロール感が増してきます。問いかけを増やすには、日常会話にも交えていくこと。そうすると部下が自ら考え、言語化する機会が増えていきます。

 

https://allabout.co.jp/gm/gc/297574/3/

 

「問いかけ」を大事にします。