結納なしはマナー的にOK?

「みんなのウェディング」の結婚した先輩カップルたちにアンケート調査を行なったところ、

・結納を行なわなかった 75%
・結納を行なった 25%

という結果になりました。

この結果をみる限り、結納のプロセスを踏まずに結婚に進む段取りは、現在では多数派であることがわかります。
したがって、「結納をしない」ことがマナー的にNGかOKか、ということはあまり問われなくなっているのかもしれません。


結納とは、もともと “ゆいのもの”と呼ばれ、2つの家が新しく婚姻関係を結ぶために、男性側の家族がお祝いの席へ酒肴の現物を女性のもとへ持っていき、女性側の家族は料理を出してもてなす風習を指します。

このお酒や肴が、次第に華やかな花嫁の衣裳や装身具に取って替わり、伝統的な結納品は形式的な添え物のようになったり、簡略化されたりするようになりました。
ある時点から、結納はすでに本来の意味から離れ、形式的な意味合いが強い儀式といえるでしょう。

とはいえ、結納とは「家と家との結びつき」を象徴する儀式です。 今でも、「家」同士の意識の高い地域や家庭では、結納を行なうことは「あたりまえ」となっているようです。

つまり、結納をするかしないか、ということについては、

・「家」の伝統
・地域性
・当人(両親)の意識

が大きく影響するといえるのしょうか。


■結納をする・しないは誰か決まった人が決めるべきことなのでしょうか?

かつては、男性側の家長が絶対的な地位を占めていました。
しかし、時代も変わり、現在は当人ふたりの意思を中心に、結婚へのプロセスが進められる流れが多くなっています。
したがって、決定権は親も当人ふたりも持っている、とも言えるでしょう。 とはいえ、誰かが一方的に強引にすすめてもいけません。
結納のメリット・デメリットなどを考えて、ふたりだけでなく、両家両親を交えて決めていくことをお勧めします。

■結納する・しないをよく話し合う
最近は親世代にも、結納は必要ない、と考えるケースが増えているようです。

一方、「結納では振袖を着たい!」「気が引き締まるから是非とも行ないたい!」などと、当の二人が強く希望することもあります。

したがって、

・慣習として「結納を行なう」のが伝統の地域や家庭
・一生の記念として「結納を行ないたい」カップル

は、家族間や当人同士で費用分担も含め話し合うことで、スムーズに決まるでしょう。

一方、

・ 親は結納を行ないたいが、当のふたりは行いたくない
・ 一方の「家」は結納を行ないたいが、もう一方の「家」は結納を行ないたくない
・ 両家間あるいは親子間で結納の費用を誰が負担するかでもめている

場合などは、決定権を誰が持つのか明らかになりにくく、トラブルになりがちです。
この段階でもめてしまうと、結婚までの段取りにも差し支えてしまうので、まずは冷静に

・ 結婚するにあたり、なぜ結納を行なうのか、あるいは行なわないのか
・ 結納のメリットはなにか、あるいはデメリットはなにか

を考えてみてはいかがでしょうか。

特に、費用面は一度こじれると後々にひびくので、ふたりの意思をしっかりと固めて、両親とうまく話し合いをするようにしましょう。
一生に一度の記念すべき晴れの行事です。 結納を行なうにしろ、行なわないにしろ、円満に話し合えるとよいですね。

 

https://www.mwed.jp/manuals/458/

 

両家の話にもなってくるので、しっかり自分たちの意思をつたえていきましょう。