12 プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。

自分一人で作業をしていると、誰もいないからとはいえ、気が緩んでしまいます。

気が緩んだときに、ヒューマンエラーが発生します。

ほうっておけば、惰性が働くのは人間ですから、不思議なことではありません。

仕事でもスポーツでも、ある一定以上、同じことが続けば飽きてしまい、サボりたくなる気持ちが出てきます。

たとえ、大好きなことでさえもです。

1つの提案として「第三者の目を置く」というのはいかがでしょうか。

第三者の目を置けば、緊張が持続して、品質の高い作業を保てます。

プロスポーツ選手は「ファンに助けられた」という言葉をよく口にします。

大きな成績を残している選手ほど、決まって口にする言葉です。

ファンからの応援で底力が湧き、実力以上の実力を発揮できたという意味かというと、たしかにそれもあります。

 

しかし、実はこの言葉には、意外な意味が隠されています。

通常、人間は、自然と惰性が働きます。

男であろうと、女であろうと、年齢も関係なく、プロでさえ怠けたくなる気持ちが出てきます。

 

しかし、いつもファンが選手を応援してくれれば、怠けたくても怠けることができません。

第三者の目があると緊張し、少しでもいいかっこをしたいと思うのが、人間です。

ファンとはいわば、第三者の監視の目です。

スポーツ選手が惰性を乗り越え、苦しいトレーニングを継続できるのは、ファンという第三者の監視の目が光っているからです。

見ている人がいるからには、サボりたくても、サボれません。

監視の目が光っているからこそ、継続的にトレーニングを積み、さらによい成績を残します。

よい成績が残せれば、さらにファンが増え、監視の目がさらに強力になります。

結果として、いい効果を生み出します。

「ファンが選手を育てている」と言っても過言ではありません。

むしろ、そのとおりです。

ファンがいなければ、選手は「誰も見ていないから大丈夫」と思い、怠けることでしょう。

プロスポーツ選手が口にする「ファンに助けられた」とは、そういう深い意味が込められています。

第三者の目を有効に活用しましょう。

「見られているから嫌だ」と思うのではなく「見られているからやる気が出る」とポジティブに考えればいい。

プロスポーツ選手ほど、第三者の目を有効に活用しています。

「見られたくない」と思うのではなく、むしろ「見られたい」と考えましょう。

惰性を乗り越えるのは、プロになるための必須事項です。

緊張の糸をつなげるために、監視の目を、いい意味で利用するのです。

まとめ
ヒューマンエラーを防ぐ方法 その12
第三者に見られて、やる気を出す。

https://happylifestyle.com/5004

 

尊敬する人が近くにいると思って、仕事しよう。