始末書とは ①

始末書とは、仕事上でミスや不始末、あるいはトラブルが発生したときに、 会社(社内)に対して、問題やトラブルの一部始終を報告し、同時に反省や謝罪の意を表わすために提出する文書のことをさします。 例えば、会社に金銭的損失を負わせたり、社内規定に違反したり、会社の社会的イメージを著しく損ねたような場合に始末書の作成と提出が必要になります。

お詫び文書として知られている文書には、以下のような書類があります。
 ・始末書、反省文
 ・顛末書
 ・詫び状、謝罪文

◎始末書(しまつしょ)は、以下のような場合に提出を求められます。

◎【始末書】…仕事上、ミスや不始末、あるいはトラブルが発生したときに、 会社(社内)に対して、問題やトラブルの一部始終を報告し、同時に反省や謝罪の意を表わす文書。

◎一部の企業では、「始末書」と「顛末書(てんまつしょ)」がほとんど区分けなく使われますが、 厳密に言うと、始末書は、不始末やミスやトラブルを詫びる反省文の色あいが濃く、顛末書は、なぜそうなったのかを報告する色あいが濃いものになります。
 そのため、顛末書という名称は、役所や公的機関などに提出する報告書類の名称にも用いられています(例えば免許証やパスポートなどの再発行を申請する際の「紛失顛末書」など)。
 一方、始末書は社内処分を伴うような場合に、多く用いられます(例えば、懲戒、訓告、戒告その他)。

◎また、取引先や、お客様に対するお詫びの書面は、一般的に「詫び状」あるいは「謝罪文」などと呼ばれます。


●始末書は仕事上のミスや不始末、あるいはトラブルが発生したときに、 勤め先に対して、問題やトラブルの一部始終を報告し、同時に反省や謝罪の意を表わす文書として使われます。下記に使用例を紹介します。
①会社に金銭的損失を負わせた場合など
(1)金銭の紛失、
(2)帳簿の不一致
(3)什器・備品やデータなどの紛失、
(4)物品や機材・什器・建物の破損(器物破損)
(5)在庫データ、出荷データ、納品データの不一致
など。
直接的に金銭にかかわるものだけでなく、データなどの間接的なものも含みます。

②社内規定に違反した場合など
(1)就業規則、服務規程に違反した場合
(2)社会通念、一般常識にてらして明らかにNGとみなされるものなど。
法律、法規に違反した場合も始末書の提出を求められるケースがあります。但し重篤な社会規律違反の場合は、始末書の提出無しで、解雇などの重い処分になることもあります。

③会社の社会的イメージを著しく傷つけた場合など
(1)商品の不具合、サービスの不備
(2)顧客や取引先に迷惑をかけた
(3)許可無く、会社の名前を使用した
(4)近隣の住民や、周辺団体への迷惑行為
など。
これも直接的なものだけでなく、損害賠償などの間接的なものも含みます。